第6回『憧れの人気投票』






 「人気投票って、浪漫の嵐よね?」


 「同じく進行役のアッシュだ」


 「……って、何言ってんだよ!?」


 「言ったじゃない、次回から私の好き勝手やるって」


 「あ、あのなぁ……」


 「いいじゃない、ゲームが完成するまでよ」


 「にしても、前2回は大変だったわね? アンタ、空気だったわよ?」


 「う……」


 「ごめんごめん、拗ねないでよ」


 「………………」


 「よしよし」


 「うわっ、頭撫でんなよっ!」


 「あー、可愛くないんだぁ」


 「……それで? 人気投票?」


 「そうよ! 人気投票!」


 「ね、ねっ! やりたいと思わない?」


 「思わない」


 (げしっ)


 「だっ!?」


 「思うわよね?」


 「思います……」


 「やっぱりそうよね! そう言ってくれると思ったわ!」


 「無理矢理言わせたんだろうが……」


 「ということで! レッツ人気投票!」


 「えっ、マジで言ってるのか?」


 「大マジです」


 「期間は作品公開から1ヶ月くらい。んで、1日1票投票できるシステムにしようかしらね」


 「そこまで投票する人いないだろうから……」


 「1人のキャラに毎日投票し続ければ、そのキャラがあっという間に1位になるという寸法よ」


 「……それってアリなのか?」


 「アリです」


 「だから、画面の外にいるあなた! 全票を私にささげて、私を1位にしなさいっ!」


 「それマズいだろ、普通に考えて!」


 「なによ、その人の愛がそれだけあるってことでいいじゃない」


 「まあ、なんたらモンスターとか、超次元サッカーのアレはどうかと思うけど……」


 「このサイトでは、私が1位になっても文句なしってことで」


 「いやいや、こういう作品でヒロインが1位になるのはマズいだろーが!?」


 「男尊女卑はよくないわよ」


 「違ぇーよ!」


 「ちなみに、1位になったキャラにはそうね――、そのキャラのイラスト若しくはSSを公開するのはどうかしら」


 「尚更、お前が1位になるのはどうかと……」


 「私のあーんなイラストを見たい人は、私に投票しなさい!」


 「あーんな、って……」


 「気になるの? アッシュのスケベェ……」


 「ななっ!?」


 「ふっ、勝った……。待て、しかして切望せよ――」





■次回『逆ハーレムエンドがほしい』



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