第9回『フリー配布&人気投票開始』
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「……って、言いなさいよ!」
「………………」
「付き合ってられないな……」
「うわ、あなた、一気にたくさんの人たちを敵に回したわよ!?」
「どうでもいい……」
「……ほら、リリィ。早く本題に入れよ」
「ぐっ……!」
「――そんなこんなで、『RIDDLE -piece of memory-』の配布開始です!」
「やったね、おねえちゃんっ! ついにここまできたねっ!」
「本当にやっとよね……! 私たちの精一杯の物語、楽しんでくれると嬉しいわ」
「精一杯というか、いっぱいいっぱいだけどな……」
「何よぉ、いっぱいいっぱいでもいいじゃないのっ」
「……ちなみに、今もいっぱいいっぱいだけどね」
「楽しんでもらえますように、バグがありませんように……」
「わわっ、パパ! おねえちゃんが、なんかくらくなっちゃってる!」
「気にするな、さっさと帰るぞ」
「――って、こら! またそうやって帰ろうとする!」
「あれ? パパ、きょうはもうおしごとおわった、っていってなかった?」
「………………」
「パパぁ、きょうはもうおしごとおわった、っていってなかったぁ?」
「……気持ち悪い」
「ごめん……、私自身鳥肌が立ったわ……」
「――で。アッシュもさり気なく逃げようとしないの」
「うっ……」
「で、でも、もう何も言うこと無いだろ?」
「あるわよ! 配布開始と共に人気投票が始まったんだから!」
「にんきとうひょう!? わあっ、おもしろそう!」
「でしょ? そう言ってくれて嬉しいわ!」
「マジでやるつもりだったのか……」
「……また、くだらないことを」
「投票受付期間は1ヶ月を予定しているわ。ま、状況によっては延長するかもしれないけど」
「それでもって――、見事1位に輝いたキャラには、記念としてそのキャラのイラスト若しくはSSを公開予定!」
「わぁわぁっ!」
「票は1日1票となってるわ。投票率は低いだろうから、
1人のキャラに毎日投票し続ければ、そのキャラがあっという間に1位になるという寸法よ」
「――ということで、全票を私にささげなさい!」
「えぇ? わたしにもとうひょうしてほしいなぁ……」
「ま、ロリっ子属性持ちなら迷わず投票ね! それもよしとしましょう!」
「……ろ、ろり?」
「娘の悪影響になることは、言わないでくれないか?」
「ごめんなさい……」
「ふぇ?」
「――あっ、そうそう、基本的にゲームをある程度進めてから投票して頂戴。投票ページにはネタバレも含むからね」
「コメント欄での誹謗中傷、荒らし行為は禁止よ。ネタバレはいいけどね」
「でもって、私の下僕になりたい人はよく考えてコメントしなさいよ?」
「だれが、1いになるのかなっ? たのしみだねっ!」
「夢の舞台へ駆け上がれ! 仁義なき闘いの幕開けよ!」
「……はあ、面倒だな」
「………………」
「『RIDDLE -piece of memory-』をよろしくお願いします! そして投票もよろしく!」
■次回『(しばらくお休みします)』