集団自殺しませんか――。 ネット上に書き込まれた、その言葉が彼らの出会いのきっかけだった。 周りにいじめられていた登校拒否児 "麻生 奈央" いつも問題を起こしていた不良少年 "二階堂 颯太" 余命わずかで病院を抜け出してきた "遠乃 瑞希" 彼らは出会い、そして揃って自殺をしようと図る。 ――短いひと夏の旅の始まりだった。 「――僕らは、一生忘れないだろう。 あの夏を、あの3人で過ごした短い日々を……」